2015年4月1日水曜日

野外トイレの作り方








うちのトイレの様子は
以前こちらの「お便所事情」に書きました。


さてさて、今回は『トイレの作り方』です!


写真にもあるように、うちのトイレは外にあります。
土のトイレです。


   ↓ 前回のトイレの解体作業中



『自分達たちの糞尿を畑の肥料にする』という前提でトイレを作ってます。
(もちろん肥料にしなくても、ちゃんと使えるトイレではありますが)

糞尿を発酵させたりするので、たまに場所を変えます。
人数にもよるけど、2人で約1年といったところでしょうか。

1年ってすぐやん!って思いますよね。
普通のトイレは一度作ったら、一生使うくらいのもんですもんね〜。

うちは普通でないですから、笑

というか私は、別の意味で「これぞ普通だ」と思ってるんですが...笑
一番自然な形というか、一番気持ちいい形というか。

ま、うんちくは置いといて。


トイレの場所が変わるのもいいもんです、気分も変わるし、
眺めも変わるとリフレッシュするし。


  (今のトイレからの眺め↓)



場所を変える時は、へーさんとあーでもない、こーでもない、
こっちだ、それあっちだと、実際に座ってみて眺めをみたり、
雰囲気を感じてみたり、イメージしたり、そんな長い話し合いのあと決定します。
トイレの場所ひとつとっても真剣勝負です。

だいたい”気持ちいい場所”ってのは決まってます。

一日の中でもとっても重要なトイレの時間。
身体から不要になったものを排出する大切な時間。
そんな大事な時間なので、気持ちいいと感じれる場所が肝心です。


    うちのトイレは住んでる場所から一段下にあります
    階段を降りた広場のはじっこです。
   



さーさー
ここで簡単に、作り方を説明。


1.  場所を決める
2.  穴を掘る
3.  足場の板を置く(その下に鉄を通すと頑丈) 
4.  屋根をつける
5.  壁をつける


シンプルに言うとこんな感じです。
1日で出来ちゃいます。



1.  場所を決める
(けっこう肝心!)



                 2.  穴を掘る
(1m〜1.5m位の深さ)




3.  足場の板を置く
(うちは木に見せかけたコンクリート製のものを使ってます、頑丈!)




4.  屋根をつける
(ホームカーペンター屋などにあります)




5.  壁をつける
(うちはよしずです)



うちは柱に「生木」を使います。 素敵でしょ?
へーさん流、「あるものはなんでも使え!」



外という前提のもとなので、皆に参考になるか分かりませんが、
おうちに土の庭がある方などにこのトイレ作り、ぜひ試してみて欲しいです。



◯ いろんな意識が変わります。

雨の日も傘をさしてトイレに行き、
雨を見ながらトイレする。
早朝でも、夜でも、トイレ中も自然を感じる。

自分達の糞尿が、発酵されて、肥料になって、
土がふかふかになり、野菜がみごとに元気になり、美味しくなり、
形を変えて、血となり肉となり自分に戻ってくる。

こんな感動はありません。
こんなすばらしい循環はありません。


パーマカルチャーとか流行ってるけど、
糞尿を肥料にする技術は、日本では大昔からあるもの。

各家に肥溜めがあって、その肥溜めを買いにくる商人が居た。
肥溜めで完全発酵された糞尿は、商人の味見によって値段が決まる。
味で良し悪しが決まるなんて、ビックリです。

そんな、パーマネントな、永遠持続的な、
素晴らしい肥溜め文化が昔から日本にあったのですね!
感動!!

私たちは、そのやり方を少し変えて、
さらにプラスα(EM菌混ぜたり)をして、
普通よりも少し時間短縮でやってるだけ。


今のトイレがほんと好きです♡


もしこの先、家に住む事になっても、
トイレが外に作れる環境がいいな。


みんなも手作りトイレ、ぜひやってみてください。






※3ヶ月ほど、タイ、インドの旅に出ていました。
 タイもインドも、自分でお尻を洗う文化、堪能しました
 インドはほとんど自分の手で洗います(必ず左手を使う、右手はご飯を食べる)
 まずトイレットペーパーなんてものはありません。
 

 人間にとって
トイレは、とても大切なもの。
 これからもどんどんといろんな発見していきたいです。
 トイレおたくのようですね、私。笑


 あきこ

2015年3月29日日曜日

腐植土で実験


うちの敷地内には
いたるところに焚火用の木材がころがってます。

もともとこの場所は山で
たくさんの木があり
その木々を切り開いて作った場所なので
まだ数年前に切ったものが
その辺に野放しに置いてあるのです。

で、
焚火材として使うため
その転がってる木材を
整理していたら。。。

(奥のこんもりした黒い土の山です)


あらっ!

木材の下から
なんともいい色の腐植土を発見♪


その木材たちは
何年もかけて
濡れて腐って土になっていたのです。


黒々として、
ふわふわとして、
いい具合に湿っていて
美しいです。


「ぜひ畑にまこう!」

ということで、
腐植土と言えば
本来それだけでも十分な畑の土として使えるんだけど

あえて、
微生物の力を借りて
もう少し発酵させてみよう!
ということになりました。

実験です。


まず
その腐植土に残っている
まだ腐り切っていない
大きめの木や枝を取り除いて
(すぐ畑に使いたいので)

(右側にあるのが除いた大きめの枝など)

いつものへーさんのEM液肥をかけ(ジョウロで)
ふわふわとうまく
空気と撹拌させながら
混ぜる
混ぜる

そのあと
上からブルーシートをかけ
風で飛ばないよう
雨にさらされないようにして
さらに放置します。



腐植土にもともといる微生物と
新たな微生物との出会い。

なんとも楽しい作業。

仲良くしてくれるかな。

私たちは、
微生物たちが喜びそうな
住みやすそうな
環境をつくってあげる。

彼らのことは見えないけど
彼らが好む世界を想像してみる。

一体どんなおうちに住みたいのか。
どんな環境だと快適なのか。


もうすぐ
春の種まきシーズンです。
この腐植土も
今年の畑に役立ってくれるといいな〜




2014年8月13日水曜日

階段の作り方


こんにちは。

長らくアップしてませんでした。。

PC環境のない場所に数ヶ月、
車でのジプシー生活でありました。


車も寝床&机作って快適空間に♪













私たちにとって、旅は生活の一部でもあります。
車中泊でも、テント泊でも、料理作ります。
もろ野外生活です。

そうなると、やっぱり天気に左右されます。
梅雨時期のジプシー生活はほんとうにきつい。

そういうことを身をもって感じた、
そんな 今年の夏でした。


さて、前置きが長くなりましたが...

今回は、自分のためにもなったこと。
『階段作り』について書かせてもらいます。


いつもトイレに行くのに、
土の階段を降りてましたが、
雨で崩れたり、
イノシシ君たちによく壊されたりして困っていました。
(土の中に美味しいものがあるみたいでよく掘り返すのです)




そこで、ちゃんとした階段を作ろう!
ということに。
(実際作ったのは5月の話です)


どこにでもある階段じゃあつまんない。
うちは、少ーしだけ趣向をこらし、
ちょっとやってみたかった事にも今回トライ!


まず、階段に使用する木(棒と板木)を用意する。
(棒には庭のしきびを、板には杉の木を使用:乾いた物)


棒は先を切ってとがらせると埋め込みやすい












そして、その木の表面を焼くのです。


焼く作業はわたしが担当!
まんべなく焼くのって意外と難しいんです。

そして、私の焼いた木達は、そのあとへーさんの手によって、
つぎつぎと階段となっていきます。

 

  
へーさんいい仕事っぷり













① 板を2枚たてに置き (しっかり地面に平行に作りたい場合は平行器使うと便利)
② ①の外側に棒を埋め込む(①と②はひっくり返ってもOK。土の感じで臨機応変に
③ 段に土を入れる

この繰り返し。


途中、石がごろごろ出てきたので、
他からも石を持って来てうまく組み合わせ
頑丈にしていきます。


土が雨で横へ流れるのを防ぐため
階段の外側にも石を敷きます。

いい感じになってきました♪ るんるん








土を入れて、足で踏み固めていきます。

トントン トントン


けっこう力仕事です。

最後に棒を板の高さに合わせて切ります。


そうやって出来上がったのが
じゃじゃーん!


うちの愛しい階段ちゃんです。



 
















もいちどBEFORE写真 ↓




あ、そうでした
「なんで木を焼いたか?」ですが、

わたしたちなりに考えたのは、
焼く事で表面に炭がついて
      ↓
  ◉ 腐りにくい
        ◉ 虫に食べられにくい
  ◉あと、黒くてカッコいい

  という理由からです。


しかし
一番の動機となったのは、
一昨年、ヘーさんと行った
九州は大分の長湯という温泉地。

ここに「ラムネ館」という
高濃度炭酸泉(日本一!)に入れる素晴らしい温泉施設があり、
そこは壁に焼板をつかった、それはそれは
オシャレで素敵な建物があるんです。



  
中はこんな感じ
















その素敵な焼板の壁を見て、
ぜひやってみたかったってのもあります。
(へーさんが。)

実はトイレの屋根の棒にも
焼いたのちょっとだけ使っております。



そんな、階段作りのお話でした。


さあて、次は何にしようかな〜
題材はたくさんあります、

リクエストあれば知らせてね。



あきこでした〜





2014年1月30日木曜日

冬の野外生活





ここ伊豆は、
冬でもトマトが「越冬」すると言われるくらい
日本、本州でもあたたかい地方に入る場所ですが
野外生活はやっぱり寒いです。


でも
「野外生活をやってます」
という以上、やっぱり冬を体験しないと
やったとは言えないでしょう!

こりゃ、やるっきゃない!



(冬は芝生は枯れるのです)



今年の伊豆は特に寒いようです。
ここ20年、こんな寒かった冬はなかった
と言います。

極寒の日で、
夜中にマイナス6度ありましたっ 汗)

冬はさすがにキャラバンで寝ています。
テントは即死亡です(´д`)


星空が綺麗に見える夜は
放射冷却で朝には地面が凍っていて、
歩くと
バリッバリッ
と霜が割れる音がします。


とりあえず起きてすぐ
焚き火です。

焚き火とともに一日が始まります。

















トイレに行く時
お尻を洗う水も
お湯になりました。


ありがたいのは
朝、寒くても
だんだんお日様が昇ってきて
日中は春のようにあったかくなります。













キャラバンの寝床は
サンルームになり、ぽっかぽか。
つかの間の、しあわせ♡













でも、
風があって曇りの日は
焚き火も出来ないし、
寒くてキャラバンから外に出られません
ムリですっ

寒くてもう嫌っ > <!
ってなることもしょっちゅうあります。



な・の・で・す・が、


その寒ささえも吹っ飛ぶくらいのものがあるんですっ


夜空です
夕焼けです
海の色です




春より、夏より、秋より、
どの季節より

空の色が、
夕暮れ時が、
星空が...

とにかく
美しいんです。




冬は湿気がなく、空気が澄んでいるせいだと聞きます。


一日の仕事が終わって、
夕方、焚き火で料理をしながら
ふと見上げる空は

全身の力が一瞬でふっと抜け落ちて
ただただ脱力して
その美しさに涙まで出そうになります。


自分が地球に生きているいう歓びを
素直に
心から感じられる
そんな一瞬です。


星空も半端じゃありません。
新月の夜は、
月がなくても
星だけで明るさがすごい。


冬の庭風呂では
流れ星を見ながらの入浴タイム。



寝床から星空を眺めながらの就寝。
そんな眠りを続けていると、睡眠の質も
朝の寝起きも最高




寒い外気温にさらされながらも
こうやって生きていると
地球のリズム、
宇宙のリズムに寄り添って
生きてる実感があります。





冬の野外生活は、
寒くてほんとキツい日が多いけど、
この美しさがあるからこそ出来るんだと
そう思います。

ここでの生活、一生忘れないだろうなー


来年はやるか分からないけど、
この寒さをしのぐ生活の方法を考えついたので
それをいつか実践したいと思っています。

まだ聞いたことないやり方だけど、
やると絶対楽しいはずっヽ(´ー`)ノ












あきこ




2014年1月25日土曜日

野外上映会のススメ





たまに人を呼んで、外で上映会をやります。
緑の芝じゅうたんの上での映画も
いいんです♡


設置は簡単!

• プロジェクター
• 白い布(スクリーン代わり)
• 見たい映画(ここではDVD)
• DVDプレーヤー:ここではパソコン(orタブレットとか)
• スピーカー


とりあえず、これだけあれば
いつでも、どこでも。

うちにあるプロジェクターは、手のひらサイズ。
QUMIというやつです。




プロジェクターも、今はどんどん小さくなって、
持ち運びがとっても便利。

キャラバンの中でも大画面で楽しめます。
ちいさな映画館。

旅行にもよく持っていきます。
どこでも見れるから楽しいです。
撮った写真のスライドショーでも、
動画でも、映画でも、
いろいろ使えるのでとってもおススメ♪

アジアの旅では、
泊まった宿で映画館やったりすると
ゲストや子供たち、宿の人も大喜びしてくれました。


布が無くても白っぽい壁があれば
じゅうぶん見れます。



庭でする時は、
風がなくて、
やっぱり天気がいい日を選びます。








食べ物を持ち寄って、
ビールや、ワインや、
おいしいお酒に、
もっちろん焚き火はつきもの!

最後は、やっぱり
生演奏のセッションで締め
ですね〜。




(コレは昼間の演奏)
スパニッシュギターてっちゃんとへーさんのタイコ






あきこ












キャラバンのこと

  







さてさて

うちのかわいいキャラバン君は
1970年生まれ。

もう40歳以上になります。
ニュージーランドからやってきました。

へーさんが以前、ニュージーランドで購入して、
個人輸入したもの。



      













内側はすべて木造で
なんともレトロで可愛い奴です。

こんな狭い中でも
いろいろ模様替えもします。
































NZには、キャラバンで旅している人がいっぱい。
キャラバンで泊まるキャンプ場も多くて(キャラバンパークという)
実に「旅する文化」の濃い国であります。

すばらしー!


そしてそして私たちは、
このキャラバンで暮らしています。







机、椅子、キッチン、シンク、食器棚、食料庫
ベッド、戸棚、クローゼット...

生活に必要なものが、
狭い中に実にいい案配で設置されています。

収納も意外とたっぷりあるんです。






















とってもCOZY!

暮らすための電気は外から引いて、
WIFIも個人的に通しました。
こんな暮らしをしながら
ネットはじゅうぶんに出来ます。



原始的だが現代的。

問題なく生きていますっ♪




夏は入口に蚊よけのカーテン





















あ、中にトイレはないです
外に自分たちで作ってます。
(※お便所事情」の記事を参考)
(※「野外トイレの作り方」も参考)



キャラバンのいいところは、
車で引っ張っていけるところ。

「動くおうち」
と言ったところでしょうか。

しながら生活が出来るんです。

キャラバン移動中


接続部分はこうなっています


キャンピングカーもいいけれど
キャラバンだと、おうち(キャラバン部分)を外し、
車だけで移動もできる。

気に入った場所を見つけたら、
即、住み始めることだって可能。

車輪がついているだけで
「家」でなく「車両」扱いになり
土地を「宅地」に変更する必要も無い。

高い税金を払う必要なし!

ちゃんと法律に乗っ取ってる訳です♪


家を建てる→土地に縛られる

自由主義の私は、縛りが嫌いですっ


おうちも素敵なんだけど
ずーっと同じ場所は飽きてしまう…

そんな飽き症の私にはピッタリなキャラバン暮らし。







地球は広いし
人生は一回きり!

いろーんな場所に住んでみたい!

いつも自由でなくっちゃ!
(体だけでなく、思考もね)


そんな願いを叶えてくれる
このキャラバン暮らし。


さてさて乞うご期待です☆








あきこ